2027年06月22日

結婚


結婚の規定といえば「マヌ法典」で、それによると、三十歳の男と十二歳の女の組み合わせ、または、二十四歳の男と八歳の女の組み合わせが理想だということである。年齢の幅が広い感じがするが、男は学生期間を経なければならないので、遅くなりがちだったらしい。

「カーマ・スートラ}では、結婚の形式には八種類があげられる。
  1. ブラフマン式・・・父が家柄、学問、美徳にすぐれた男に娘を与える。
  2. プラジャーパティ式・・・父が着飾った娘を「夫婦で義務をはたせ」と告げつつ花嫁に与える。
  3. リシ(アールシャ)式・・・父が娘を一対の牛と交換に花嫁を与える。ただし、それはあくまでも儀礼的交換である。
  4. デーヴァ式・・・祭礼の場で、父が祭礼を正しくつかさどる祭司に娘を与える。
  5. ガンダルヴァ式・・・いわゆる恋愛結婚で、「愛欲から発し、性的結合を目的とする」のである。
  6. アスラ式・・・花嫁が金品を支払って花嫁を買い取る。
  7. ラークシャサ式・・・娘を父から強奪する。
  8. ピシャーチャ式・・・睡眠、錯乱中に娘をひそかに犯して連れ去る。
合法とされているのは、前の四つ(ブラフマン式、プらジャーパティ式、リシ式、デーヴァ式)までで、前に行くほど好ましいとされた。いずれも、父が娘を贈与するという形式をとっている。

逆に後の四つ(ガンダルヴァ式、アスラ式、ラークシャサ式、ピシャーチャ式)は酷いもので、後へ行くほど犯罪的になっていく。

よって、「カーマ・スートラ}では、「本章で述べた結婚の形態は、先に挙げたものほど望ましく、順を追って宗教的な掟と相いれなくなるから、前者を実行に移すことが不可能な場合だけ、後者を利用するべきである」と断っている。

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